おまたせしました。全3回連載の第2回目です。
前編:前日予選ルール担当に至った経緯と設計思想、「竜への想い」について
今ここ→中編:前日予選(A)~(D)個々についての実施意図と、結果を踏まえてのコメント
後編:運営主幹という肩書と、開催後になって感じたこと、数多の反省点
(A)ジャンルスターリバイバル
・当初は各ジャンル16人定員の予定でしたが、色々あって8人定員に落ち着きました。
(中間発表の影響があったとはいえ)結果としては適正な規模に収まったと思われます。
・ノンジャンルはエントリー後半で一気に0人→8人になり、結果的には激戦になりましたね。
・あと、(D)を見据えて参加される方がもう少しいるのではないかと思ってましたが・・・?
(B)地域対抗団体戦
・今回のチーム決定手順は以下の通りでした。
(1):定員オーバーした「東京」と「近畿」を抽選により選抜
(2):定員ぴったりだった「関東」を抽選により2チームに分ける
(3):(1)で当選しなかった方とエントリー時に希望地域欄を設定されなかった方を、「北海道・東北」「中部」「中国・四国」「九州・沖縄」の空き枠に分ける
今回は本番の進行を考慮して事前抽選(私と技術担当の2名)を行いましたが、場の盛り上がり等を考えると、事前の取り組みはリハーサルに留め、生抽選を行った方が良かったと反省しております。
・予選の進行はややタイトではあったものの、概ね想定内。
・決勝は、ご存知の通り出題ミスが発生してしまいました。
こちらでアナウンスを丁寧に行えてれば防げたかもしれず、悔恨の念が今も絶えません。
・運営面での反省はもう一つ。
前半の試合内でミスが発生した場合、後半の試合を記録に勘定するか、7人全員0点扱いとするかはどこにも明記されておらず、後半4人の試合開始前に急遽決定となりました。
マニュアル整備が不十分なため皆様に迷惑をお掛け致しました。
(C)闇鍋トーナメント
・現地ではかなりさくさく進めることができましたが、当初案では更に別のある構成要素がありました。
今思うとこれはかなり重かったので、ばっさりカットして良かったと思います。
・「ミニトーナメントの集合体」という発想の原案は私ではないですが、かなり早い段階で共感を抱き、取り入れようという考えに至りました。
・SG規模の大会では否が応にも進行の効率をある程度は意識する必要があります。そのため、前日予選当日予選は大人数を「2回ないしは3回にかけてふるいにかけていく」という形が主流となっています。
本来こっちの方が闇鍋感あるとも言えますが、今回敢えてこのようなマッチングルールを作りました。
・「この場を勝ち抜く、生き抜くために最善を尽くす」にというタイプに対して、本種目は「本戦進出するには○○に勝たないといけない」「最後に××を出せるよう計算したい」「何としてでも1回は勝って(D)以降に繋げたい」等、同じ試合でも対戦者によって異なる気持ちで試合に臨むような構成となりました。
・サバイバルタイプは前日予選(D)と本戦にて嫌というほど味わえるので、個人戦一本でいくことを選んだ方にも、個人戦の中でも2種類の戦い方(楽しみ方)を用意できたのは結果的に良かったなと、最終的には思えるようになりました。
・実はスタッフ内での議論がローリング並みに盛んにおこなわれていたところなのですが、ここについてはそれに見合う内容で当日を迎えられたのではないかと自負しております。
(D)早抜けローリングバトル
・縛りが完全同一再使用禁止のみなのは、予選各種目間のバランスを勘案してのものでした
・集計に手間取り、一度誤った結果を発表したのは本当に申し訳ございませんでした。
・得点差による勲章ボーナスは事前告知していた方がわかりやすかったですね。
・今回の構成の肝であり、全てはここに集まる、という意図での実施でしたが当日は全3戦を全2戦に縮小。
本来お出ししたかったもの、見たかったものを100%実現することは叶いませんでした。
・縮小したのは(C)が終了した時点で、3戦目を行う時間(約40分)確保がほぼ不可能な状況となっていたのですが、終了間際から2戦終了の判断を下すまで、私は必要以上に悩んでしまいました。
以下、当時主幹として私が考えていたことの一部を羅列いたします。
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予定スケジュールはまず無理
じゃあ全員2試合保証?
それともラウンド2から開始扱いにする?
でもそれは公表情報は勿論スタッフマニュアルにも一切ないよ?いきなり言い出しても絶対会場混乱するよ?
2試合にして、更にラウンド1で72位までの足切り作る?
ただでさえアドバンテージ持ちの優位性高まっているのにそれは0スタートに不利すぎでは?
ここまで試合数絞ると逆に時間余りそう?
やっぱり全員2試合限定が無難?
0スタートで初戦4位だったらほぼリザーブも無理だけど、モチベーション大丈夫かな?
ただ、元々最低2試合できるのがウリで更に全体への理解周知が一番確実な選択肢はこれだろう
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私の中で上記内容で流れ、まとまり、全員2試合での短縮策がとられました。
本種目をはじめ、細かいところ大きなところ、反省点は数多くありました。
それについては後編にてといたします。